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矢田建設のブログです。

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2021/12/27

コロナ関連の倒産が相次ぐ建設業界について考えてみる

コロナウィルスの新規感染者数は、11月14日現在も減少傾向を保っており、テレビでも飲食店に客が入る様子を見ることが多くなってきました。

とはいえ、まだまだコロナ関連の煽りは続いており、飲食店の倒産件数もコロナ関連での経営破綻が2021年度も多いとされています。

1つの企業が倒産をすると、その企業と取り引きのある企業にも影響を及ぼし、飲食店に卸している酒屋さんや、おしぼり業者など、様々な業界に紐付けされると言われています。

倒産件数は飲食店が391件で最も多いという結果が出ており、次いで建設業が212件で2位という結果となりました。(10月21日付け)

昨年度の2020年度からの増加率は建設、不動産業の倒産は飲食業を上回っているとされています。

私たち矢田建設もリフォームや内装を行う建設業界の部類に入る企業となります。

人ごとではないこの昨今の状況を見ながら感じたことを綴ろうと思います。

大手建設業の企業の倒産は激震が走った

栃木県内の老舗リフォーム業者が10月に宇都宮地方裁判所に破産の申し立てとしたという記事を見ました。

建設業界の倒産が相次ぐとは聞いていましたが、大手リフォーム業者の倒産については衝撃が走りました。

コロナに加えて、建設業界はウッドショックの影響による納期の遅れ、また、最近ではトイレ等の設備の納期も不安定とされています。

大型受注を主軸としている企業となると、建材不足や設備の受注の不安定は、工事の遅れや引き渡し日の未定や遅れに直結します。

それ故に代金の回収が滞ることで、協力会社への支払いや社員への給与の支給の目処が立たなくなり資金繰りが悪化してしまいます。

また、建設業界に次いで、不動産業も倒産の増加率が前年比のが2.5倍と高水準という結果があります。

ちなみに、飲食業は前年比2.3倍、建設業は2.7倍。前年比で比較をすると建設業と不動産業は飲食業を上回りました。

不動産業界は、飲食店等の店舗の解約が目立つこと、さらに、一度空いた店舗は飲食店の倒産が目立つ中、次の入居者が決まらず、空き店舗の状態が続いているという要因があるとされています。

中小・零細の工務店も倒産が増加している

飲食店の店舗内装を手がけている工務店にも影響が出ており、倒産の増加が目立ちます。先にも伝えたように、倒産件数は2020年、2021年共に飲食業が一番多いため、飲食業向けに店舗内装を事業主軸としている企業にはその波がきているようです。

2020年度は政府からの支援金もありなんとな生き延びてきましたが、その支援効果が切れてきたときは倒産が増えるのではないかと予測されています。

鉄スクラップは高騰

一方でこんな業界もあります。鉄スクラップの価格は長い間低水準の価格で取り引きされていましたが、アイアンショックと言われている通り高騰しています。一部では未知の領域に入ったとまで言われています。

ウッドショック、アイアンショック共に私たち建設業界を圧迫しているのは言うまでもありません。

現在、矢田建設でもリフォームの設備などの安定受注が見込めず納期が遅れるお客様には都度ご説明をさせていただいておりますが、、今後ウッドショック、アイアンショックによる影響を及ぼしそうであれば事前にお話しをさせていただく所存です。

世の中の状況を常に先読みし、何かできることがないものかと私たち矢田建設では考え、行動していきたいと思います。

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